華やかな見た目、見慣れないカタカナの名前から、多肉植物は海外原産であるイメージを持ちがちです。しかし世界に様々な多肉植物があるのと同様に、日本にも野生で育つ・自生している多肉植物が存在しています。
・関西以西のタイトゴメ
関西より西の、特に海岸沿いの岩場に見られる多肉植物がタイトゴメです。
長く伸びた茎に多肉植物らしいぷっくりとした小さな葉が放射状に連なっています。春には黄色い花を咲かせます。
・かやぶき屋根に生えていたツメレンゲ
細長く鋭い動物の爪が放射状に密集している形状が蓮華のように見える、名前通りの見た目をしているのがツメレンゲです。秋には白い花を咲かせます。
かつて、日本の家屋の多くは茅葺屋根、茅を葺いて作られていました。水はけがよく、日当たりの良い茅葺屋根は、本来ならば岩の上に育つツメレンゲには絶好の自生ポイントでした。
しかし現在、ツメレンゲは準絶滅危惧種となっています。その理由の1つは、かやぶき屋根が少なくなってしまったからではないか、という説があるようです。
・沖縄で育つセダン草
セダン草の原産国はブラジルとされていますが、沖縄、久米島でも群生が確認されています。
丈が伸びると一見、葉の多い雑草に見えるセダン草ですが、実はブラジル現地では民間療法の薬草として、アロエのように食用されている多肉植物なのです。
生食でき、その成分効果はアロエの7倍とも言われており、肥満や便秘、消化器系、血圧まで多岐に作用が期待されています。
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